新卒で配属された急性期の整形外科病棟に約2年勤めたのち、ベネッセのホームに転職。持ち前のコミュニケーション能力とひたむきに仕事に取り組む姿勢で、早くからスタッフやご入居者様の信頼を得ている。

退院後の生活を
支えたい。新たなキャリアを支えたい。
新たなキャリアを
歩み始めました。


どのようなキャリアを
歩んできましたか?
前職では、整形外科の急性期病棟に2年ほど勤めていました。看護実習でさまざまな科や病棟を回り、その中でも特に印象的だったのが整形外科でした。スポーツや交通事故などが原因で入院した患者さんも、若い方は回復が早くて元気に退院されていきます。そうした姿を多く目にする仕事は、とてもやりがいがあると感じていました。
配属先は希望通り
だったのに、
なぜ転職したいと
思ったのですか?
退院後の患者さんの生活が、気がかりだったからです。整形外科では入退院の頻度が高く、一人ひとりとゆっくり話す機会をなかなか作れませんでした。退院後の様子が一切わからなくなることも珍しくありません。ある高齢の患者さんと接したことで、人と深く付き合う仕事ができないかと、考えるようになりました。
その方は、大腿骨に腫瘍ができて、大きな手術を受けられました。リハビリをがんばって無事に退院されたのですが、経過観察で外来にいらした際、私宛の手紙をくださったのです。そこには「あなたに看護してもらえてよかった」と書かれていました。
その方に対してだけ、特別丁寧に接していた意識はありません。ただ、事務的な会話に限らず、雑談やプライベートの会話が多かったことを密かに喜んでくださったのかもしれませんね。これをきっかけに、人と長く、深く接するほうが私にはあっているのかなと考えるようになりました。

ベネッセに入社を決めた
理由を教えてください。
「その方らしさに、深く寄りそう。」という、ベネッセスタイルケアの理念に惹かれたからです。当初は、クリニックなどへの転職も検討していました。でも、この理念を見たときに「絶対にベネッセのホームで働きたい!」と、すぐに入社を決めたことを覚えています。
ご入居者様の思いを尊重したケアができて、生活環境を整えられる看護師になりたいと思っていたので、自らの理想と合致する思いがしました。
まだ経験年数が浅いなかでの
転職に不安は
ありませんでしたか?
少なからず不安はありました。やはり先輩方に比べると、看護歴が2年の私は知識も経験も、かなり少ないほうです。
だからこそ、知識や経験の差を埋められるように、日頃からご入居者様と積極的に会話したり、参考書を読んで看護の勉強をしたりしています。その甲斐あってか、半年くらい経つ頃には、ご入居者様やご家族様にも気軽に声をかけていただけるようになりました。「中島さんだから話せるんだけど」と、大切な話をご相談いただく機会も増えていますね。
それに加えて、研修の手厚さも不安なく働けている要因の一つです。入社時だけでなく、入社後にもさまざまな研修があります。ほかのホームで働く介護スタッフや看護師と交流する機会もあり、貴重な情報交換の場になっています。
私のようにベネッセに入社するまでホームでの勤務経験がない人も多いため、日常業務のちょっとした課題や急変対応の悩みにも共通点が多くありますね。同じような悩みにぶつかりながらも、先輩方の力を借りてがんばっている仲間の話を聞くと、私も「もっとがんばろう」とモチベーションがさらに上がります。

だからこそできる、
その人らしいケアを
追求したい。

現在はどのようなことに
やりがいを感じていますか?
さまざまな職種の方と連携して仕事ができる点です。ホームでは、看護師は私と先輩の2人のみですので、ご入居者様の健康管理や必要な処置のほか、外部の医療機関などとの連絡窓口も担います。
認知症が急速に進行したご入居者様の入院が必要になったときは、受け入れ先を探すため、提携先のクリニックや外部の医療機関に1日中電話で問い合わせを行った経験もあります。最終的には、何とか入院先が見つかりとてもホッとしました。ご家族様からも感謝の言葉をいただき、自分の成長を少し感じた瞬間でした。
仕事とプライベートの
両立はできていますか?
このホームは夜勤がないので、一定のリズムで生活できるのはありがたいです。幸いなことに、オンコール用の携帯電話が鳴ることはほとんどありません。
休日の希望も通りやすいので、退勤後や休日はしっかり休んで、メリハリのある働き方ができています。好きなアーティストのライブや音楽フェスが遠くで開催されても、足を運んで楽しんでいます。
これからの目標と介護施設に
興味がある看護職の方に
メッセージをお願いします。
急性期病棟や、リハビリ期の患者さんを看てきた私だからこそできるケアを追求したいです。ホームは、退院後に戻ってくる、その方にとっての「おうち」であり「生活の場」です。その生活の中で深く関われる今の仕事を選んでよかったと思います。
もちろん、病院のほうが症例は多いでしょう。でも、その方らしい生活を支えることに興味のある方なら、たとえ経験が浅くても、ぜひ挑戦してほしいですね。
