中学生のときの119番通報がきっかけとなり、看護の道を志す。病院や美容クリニックなどでの勤務を経て「人とじっくり関われる場所で働きたい」と、ベネッセに入職。今までの経験を活かせるこの場所は、理想の環境だと語る。

些細な変化を
見逃さない。周りと協力して見逃さない。
周りと協力して
常にベストな看護を。


看護師を目指した
きっかけを教えてください。
中学3年生の夏休み、帰宅途中に人が倒れているのを偶然見かけました。びっくりしましたが、周りに誰もいなかったので119番通報をしました。このときの救急車を呼んだ経験が、人を助ける仕事に興味を持ったきっかけです。高校に進学後、病院での1日看護体験に参加し、看護師になろうと決めました。
最初に就職した病院では内科や外科、手術室での勤務を経て、その後は美容クリニックや訪問看護、保健所での仕事にも従事しました。さまざまな現場を経験したことで、自分は「人とじっくり関われる場所で働きたい」と気づくことができたと思います。

ベネッセのことは
どのように知りましたか?
医療現場で人と関わりたい希望はありつつも、今まで忙しく働いてきたので、少しゆっくりと自分のペースで働ける環境を探していました。そんなときに、利用していた転職サービスの担当者が「ぴったりの職場があります」と、教えてくれたのがベネッセです。
当時は、現在勤めているホームの近隣病院で勤務していたため、ホームからご入居者様が入院することもあり、ベネッセが有料老人ホームを運営していること自体は知っていました。ここなら、ご入居者様とじっくり関われると聞き、私の理想の環境かもしれないと思ったんです。家からも近く、通勤時間が苦にならないところも魅力的でしたね。
実際に働いた印象は
いかがでしたか?
面接で訪れたとき、スタッフがご入居者様と会話している雰囲気から、アットホームな環境だと感じました。働き始めたあとも、その印象は変わりません。スタッフ同士で情報交換や話し合いが密に行えているので、ご入居者様の状態も把握しやすいです。
また、ホーム長に意見が言いやすく、相談しやすい点もアットホームな環境を作っている要因だと思います。締めるときはしっかり締めてくれますし、スタッフみんなにとってより良い環境を作ってくれていると実感します。

一人ひとりと向き合える場所で
看護に携わりたい。

老人ホームならではの、
働く魅力を教えてください。
ご入居者様の最期まで、密に関われるところだと思います。病院でも患者様の最期に立ち会うことはありましたが、ホームでは、ご本人様やご家族様の想いをより尊重することが可能です。
例えば、呼吸状態が悪化しても「酸素を投与するといった延命処置はしない」と希望される方もおります。ありのままの状態で最期を迎えてほしい、というご家族様の想いがあるからです。長く苦しむことなく、その方らしい姿で送り出せるのが、ホームで看取る良さでしょうね。
私は、お看取りの時期が近づくのを感じると、バイタルサインの数値や今後起こり得る症状などの情報を、不安に感じているご家族様に丁寧にお伝えするようにしています。ご家族様から「心の準備ができました。ありがとう」と言っていただけると、自分なりの貢献ができていると感じます。
変化に気付くからこそ、
できる対応があるのですね。
「いつもと何かが違う」と感じたときの感覚は、特に大切にしています。あるご入居者様と接したとき、意思疎通はできるものの、ぼーっとして寝ていることが多く、話し方もいつもと違うと感じたケースがありました。
ほかのスタッフも同じように感じていましたが、医師の往診の結果では、様子見との判断。次回の往診まで2週間待つのはどうしても不安だったため、再度診察をお願いしたところ、低ナトリウム血症と診断されて即入院が決まりました。
ご入居者様の表情や声量などの、バイタルサインの数値に現れない些細な変化は、一人ひとりとしっかり関われる環境だからこそ気付けることだと思います。日頃からスタッフみんながご入居者様の様子を見て、情報共有ができていたので、適切に対応できたできごとでした。
これからどんなキャリアを
目指したいですか?
これからもご入居者様やご家族様とじっくり向き合い、関わることのできる場所で働き続けたいです。そのなかで、普段から心掛けているのは「怖い」とか「話しかけにくい」といったイメージをもたれないようにすることです。スタッフとも良い関係性を築くため、声のトーンや話し方は常に意識しています。
また、将来的には家庭を持って子育てもしたいですね。ベネッセには仕事と育児を両立しているスタッフもたくさんいるので、とても尊敬しています。いつか自分も両立しながら仕事を続けられたらと思います。
ホームでの看護は、病院より忙しくないイメージをもつ方もいるでしょう。しかし、病院とは違った忙しさがあり、より大切になるのがチームワークです。看護師だけでなく、理学療法士や作業療法士といった医療職もいます。また、介護スタッフもご入居者様の体調面の変化に気付くなど、医療職に近い目線で見守っているので、とても心強いです。
いざホーム内で医療行為が必要になったとき、一番に頼られるのは、やはり看護師です。緊急時はすぐに医師と連絡が取れる体制は整っていますが、その場でどんな行動を取るかの咄嗟の判断は、看護師の責任が大きいと感じます。こうした責任とやりがいを求めて一緒に働いてくれる看護師が増えたら、うれしいですね。
