看護の取り組み

看護に対する想い

「日々の生活」という環境で、背景がさまざまなご入居者様を「知ること」にこだわり、ご家族様の想いを受け止めながら、その方らしくご生活いただくお手伝いをしていきます。「疾病」や「障害」といった急性期医療の視点に偏ることなく、その方の生活習慣や嗜好を知った上で、介護状態になりあきらめてしまわれたこと、もう一度叶えたいと願っていることを”ホームで再現して差し上げたい”という想いを大切に、多職種でその実現に真摯に向き合っています。例えば、薬に頼りすぎることなく、介護スタッフとともに日々のケアを丁寧に工夫しながら看ていくことで、お身体に負担なく改善を図ります。看護スタッフからみた予防看護の観点と介護スタッフの持つ生活づくりのセンスとをかけ合わせ、日々穏やかな生活を送っていただく「生活の中での看護」を大切にしています。

大切にしている取り組み

01ご入居者様に

要介護度や障害の有無にかかわらず、健康に対するご不安は皆さまそれぞれお持ちです。その方の普段の「健康」状態を把握し、日々体調の変化を予測しながら早期に異常を察知していきます。積極的な治療を望まれないご入居者様も少なくありませんので、「病院」ではなく「家庭」であればどういったケアができるのか。「我慢していただくこと」ではなく「こうありたい」と望まれることは何か。ホームでは長期のご入居ゆえ、時間をかけて改善、維持向上に取り組むことができます。

02ご家族様に

ご本人様がお好きだったこと、生きがいを持っていたことは何か、ホームでどうお過ごしいただきたいと願っているか。そういったご家族様の想いや願いを受け止め、小さなご体調の変化でも丁寧にお伝えしていくなど、日頃からのコミュニケーションを大切にしています。また、主治医とご家族様との医療面談の内容を受けて、ホームにおける医療的ケアの状態についても的確に報告・相談していくことに努めながら、ご家族様のお気持ちも大事にしています。

03ホーム長、介護スタッフと

お互いの専門性と得意分野を発揮し合いながら、それぞれの強みを生かしたチームケアを実践しています。各ホームでのプロジェクト活動の他、「デイカンファレンス」の実施により、サービス上の課題検証や振り返り等、確実な実行とケアの向上に努めています。介護スタッフの医療面に対する不安を理解しながら、知識の習得にもアプローチしていきます。介護スタッフの対応力が強化されることは、看護スタッフ自身の初期対応の安定にもつながり、ホーム全体で安定した連携体制を築くことができます。

04主治医や関係医療機関・医療職と

ご入居者様が安全にホームでご生活いただくことはもとより、医療専門職である看護スタッフも安心して健康管理業務を行なうために、主治医やご入居者様が通院されている医療機関、協力薬局などとの連携体制が重要と考えています。そのため、ホームで実施する医療的ケアが安全に継続して行なえるよう、主治医からの指示を的確に実施できる記録やしくみづくりを大切にしています。エリア本部や本社の医療連携部とともに検討・調整できる組織はベネッセの強みです。

有料老人ホームにおける看護 ~ベネッセスタイルケアを知る~

「社員一人ひとりの成長をともに描く」
ベネッセスタイルケアの看護