リハビリ以外でも
頼りにされる理学療法士
になっていく。

河原 健

常勤/理学療法士

2016年9月入社

頑固だけど柔軟性を備えているとは本人の弁。急性期の病院、老健、訪問リハビリを経てベネッセに入社。キャリア10年でまだまだ学ぶことに貪欲に、理学療法士としての活躍のフィールドを広げている。

やりたいことがたくさんできる老人ホームで、
セラピストとしての付加価値を上げる。

正社員介護スタッフ 平良 彩姫

理学療法士を目指したきっかけは?

1歳半のときに脳梗塞で入院し、中学卒業まで通院していました。その待合室で目の前のスタッフの職業を両親が教えてくれて、その中のひとつがPTでした。直接リハビリを受けたわけではありませんが、水泳や剣道などで身体を動かすように心掛けていたので、身体機能を回復するPTの仕事に魅せられ、中学生のときにはなりたい職業で名前が挙がるようになっていました。

訪問リハビリで働きたかったとうかがいましたが?

リラックスできる環境で、機能的にも精神的にも効果が期待でき、もし自分がリハビリを受けるとしたら、慣れ親しんだ環境のほうが有意義に取り組めると考えたからです。自宅に戻れるまでの経過を経験したくて、最初に急性期の病院で数多くの技術と症例を学び、次に老健で病院から在宅へ戻るまでのプロセスを体験して、資格を取得してから7年目に在宅の仕事に就きました。ご本人様はもちろん、家族の方とも深く関わることができ、とても楽しく仕事をすることができましたね。

それがなぜ老人ホームで働くことに?

高齢化社会を迎え、今後もリハビリのニーズが増えていく中、それに比例して理学療法士の数も年々増え続けています。そのような状況で臨床に出ているだけではダメだと思い、セラピストとしての仕事に付加価値をつけるために色々なことを吸収し、リハビリ以外のことにも取り組んでいこうと決めました。リハビリを終えて退院していった患者様のその後の様子がみえなくて、そこにかかわり続けたいとも思っていましたし、在宅での経験も活かしながら学べる環境が老人ホームにはあるとずっと感じていたからです。

入社されて気づいたことを教えてください。

自分ひとりでご入居者様とかかわれることには限界があります。身近で生活をみている介護スタッフさんたちが少しでもリハビリを理解できれば、ご入居者様のためにもなるし、スタッフ自身の身体の負担も軽減できるはず。
そのためには職種を超え、連携をとりながらホーム全体でケアの質を向上させていくことが、多くの課題解決につながるはず。2016年11月の「リハビリホームボンセジュール北松戸」のオープンと同時に、この取り組みも動き出しました。

実際に働いてみた印象は?

セラピストは私ひとり。リハビリの技術としては、これまでの経験で対応できることがほとんどです。だからこそ積極的に吸収していく姿勢を持たないと、この先あらたにできることは増えていきません。これまでの環境では相談相手はセラピストばかり。一方、ホームでは介護スタッフさんからの情報がすべてです。同じ目標を持ち、生活に視点を置いた異なる職種とのやりとりがとてもいい刺激になっています。入社時は自身の成長に対する不安感やひとり職場としての責任感とが生じている状況でしたが、1年経って、いま、いちばん大きいのは期待感です。

老人ホームならではのエピソードをお持ちだそうですが?

大腿部骨折で退院してきた要介護度5の女性。週末の一時帰宅のたびにできることが増えていったため、家の段差を想定したリハビリを取り入れるようにしました。入居からわずか7ヶ月で帰宅が叶い、「おかげで帰れるようになりました」と涙ぐまれていたのが印象的でした。「終の棲家」としてお手伝いをしていこうと思っていましたが、こんなリハビリもできるんだという貴重な体験をさせていただいた、うれしい出来事です。

環境を変えて働こうとしている理学療法士の方にメッセージがあれば。

自分が直接何かをするのは実は簡単なことで、何かを介して周囲に影響を与えるためにはさまざまな技術が必要になってきます。ホームはたくさんの人とかかわる仕事です。目標に向けたシミュレーションや調整など社会的なコミュニケーション能力が求められます。
エリアPTの存在も心強いですし、社内外の研修もあります。理学療法士としてはもちろん、人間的にも成長でき、成長意欲のある方にはピッタリの環境だと思います。

ホーム長から一言

食材をテーマにした話を織り交ぜながらの体操を企画して、その日のメニューでその食材が出てきて話題になる。リハビリ病院に見学に出向いて、いいものはその日に取り入れる準備をする。勉強熱心で向上心が高い。限界になる前に相談をしてくれるので仕事もスムーズ。バランス感覚に優れていて、家庭との両立も実現できています。PTの枠を超えて頼れる存在です。

「社員一人ひとりの成長をともに描く」
ベネッセスタイルケアのリハビリ