上級資格
実務者研修

実務者研修では、介護の実践的な知識や技術、思考プロセスを
理解し身につけます。

介護福祉士実務者研修は、幅広い利用者に対する基本的な介護提供能力を身につけることに加え、医療的ケアに関する知識・技能の習得を目的とした研修です。実務では習得しにくい体系的な医学知識、制度の知識、介護過程の展開、認知症などについて学ぶことができます。（ただし実際に医療的ケアを行うには、別途『実地研修』の修了が必要です。）

450時間と時間数の多い研修ですが、無資格者の場合、研修期間は6ヶ月で、自宅学習＋6～10日程度のスクーリングとなります。介護の有資格者は研修時間が短縮されます。

介護福祉士を目指す方にとっては、この研修を修了することで受験資格を1つ満たすことができます。
2017年1月の試験から、実務経験ルートでの受験者には、実務者研修の修了＋3年以上の実務経験が受験資格となっています。また、修了者は「サービス提供責任者」になることができます。

働きながら自分の生活スタイルに合わせて学習を進め、
修了することができます。

実務者研修の受講生の多くは、現在介護職として活躍している方々です。多くの研修機関が自宅学習とスクーリングを併用した講座を実施しているため、仕事をしている方でもそれほど負担がなく受講できます。スクーリングは6～10日程度で、週1回のペースで通える講座もあるため、自分に合った日程を選ぶことができます。

また、自宅学習は提出期限の中で計画をたてて自分のペースで取り組むことができます。介護福祉士受験を目指す方は、早めの受講で余裕をもって修了することをおすすめします。
事業所によっては、従業員の実務者研修受講を支援する制度を設けているところもあります。受講料を助成したり、受講がしやすいようシフトを調整したりする事業所も増えてきています。初任者研修を修了し介護職を目指す人は、その先のキャリアアップのための実務者研修受講や介護福祉士取得に対しての事業所のバックアップの内容も確認しておくとよいでしょう。