病棟勤務から1年半で転職。
いま、ゆっくり成長中です。

長谷川 未樹

正社員(常勤)/看護師

2016年3月入社

1年半の救命救急病棟での勤務を経て、勉強を兼ねて介護施設に転職。自身が目指す看護のカタチを求め、よく笑い、よく学び、よく食べながら周囲の人を巻き込んで、なりたい看護師へ成長速度を加速中。

目指しているのは人に寄り添う看護。
私は老人ホームで歩きはじめました。

正社員介護スタッフ 長谷川 未樹

早くに病院を退職し介護施設で働くようになったきっかけは?

介護施設で働いていた母親の影響もあって、人の役に立ちたいと看護師の道を選びました。目指していたのは在宅での看護。ハードな環境なら自信が身につくと思い大学病院の救命救急病棟に就職しましたが、やりたいこととあまりにもかけ離れていたのでわずか1年半で退職。母もずっと頑張っていたし、在宅に近い環境でいろんなことを学ぼうと、介護施設で働こうと決めました。

実際に働いてみて医療機関との違いを感じましたか?

先生がいないことで迷うことがあると、医療機関とは連携体制が取れているので、わからないことがあればすぐ連絡しています。いまでは「昨日こういう人がいましたがいまはどうですか」と医療機関からも連絡をもらえるようになり、頼れる仲間の広がり・連携を感じますね。職種に関係なくみんなでいろんな意見を出し合っています。先輩看護スタッフさんの存在も心強く、ホーム長やサービスリーダーからもゆっくり焦らなくていいよと何度も励まされています。
自分が頑張れる時間がしっかりあることがとてもうれしいですね。

環境が変わって意識が変わったとうかがいましたが?

ご入居者様がお亡くなりなったときに、ちゃんと看護できていたのかと落ち込むこともありますが、「長谷川さんがいてくれてよかった」というご家族からのお言葉に励まされながら頑張っています。医療機関とは違ってここでは何でも自分でやらなければならないので、「当事者なんだぞ」「他人任せではダメだぞ」と思うようにもなりましたね。介護施設での看護はやりがいがあるという声は聞いていましたが、実際に働いて思ったのは、そのやりがいとは、責任が重いということでしたね。

意識が変わった中で具体的な取り組みなどはありますか?

通常、医療機関では「転倒」=危険と考えることが多くありますが、ここでは「歩ける証拠」と捉えています。転倒された現場には理学療法士、ホーム長、サービスリーダー、看護スタッフが立会い、「ここに柵を置いてみる」「トイレに行こうとしたなら薬の時間を変更してみる」など、それぞれの視点から歩けるようにするための意見を出し合っています。「リハビリホームって」というホームの見学者からの質問に最初はうまく答えられなかったけれど、いまでは自信を持って対応できるようになりましたね。

会社や現場でのサポート体制にはどんなものがありますか?

実は、経験豊富な先輩看護スタッフがいる環境で勉強がしたいという希望がかなってここに配属になりました。3ヶ月に1回の「エリアナース会」では近隣の看護スタッフとの意見交換ができて、いまではいろいろと相談などもしています。私の母親世代の看護スタッフの方がとてもあたたかく接してくれて、経験が浅い私でもすごく安心して頑張れるようになりました。

これからどんな看護スタッフを目指していきますか?

介護スタッフと同じ目線でご入居者様のことを考えることはすごく楽しいけれど、そこから先にはなかなか進めません。看護のエキスパートとして、いろんな選択肢を提案できるようになるために、認定看護師を目指そうと考えています。このホームは理学療法士も常駐しているので、いろいろと吸収しながら、医療面ばかりではなく、元気な毎日を応援できるように頑張っていきたいと思います。

介護施設での看護に興味がある方にメッセージをお願いします。

病院で勤務していた時に緊急搬送された若い女性に、私たちが日々生活の中で行っている「普通のこと」をして差し上げたところご家族の方にとても喜ばれたことがあります。こんな看護もあるんだと気付いた出来事でした。看護の仕事を続けていこうと思えるような体験がここには毎日のようにあります。看護師を続けていくことに迷いがあるなら、ゆっくりと成長もできるので一緒に頑張っていきましょう。一歩を踏み出そうとしているあなたを求めている人もいるし、楽しい看護もあることにも気付いてほしいですね。

ホーム長から一言

長谷川さんはこのホームのムードメーカーです。いる日といない日では雰囲気が全然違います。いつも笑っているのはご入居者様をもっと知りたいという思いから、親近感を持ってもらうため。お看取りやがんによる痛みの緩和など、シビアな場面にも積極的に介入し、看護師としてだけでなく、同じ目線で取り組んでくれる心強いホームの仲間です。

「社員一人ひとりの成長をともに描く」
ベネッセスタイルケアの看護